ファジーガードについて

このページではファジーテクニックのひとつ、ファジーガードについてまとめます。
ファジーガードと聞くと上級者の使うテクニックのように感じるかもしれませんが、ファジー理論さえ覚えてしまえば何も難しいことはなく、すべての格ゲーで有効なテクニックなのでぜひ覚えましょう。

☆ファジーテクニックとは

よく格ゲー上級者が「○○の二択はファジーガード安定」「☓☓の連係はファジージャンプでかわせるから弱い」等と言っているのを見かけると思います。
ファジーテクニックとは、オフェンス側の複数の択に対し、ディフェンス側が特殊なレバー・ボタン入力を行うことで、複数の択に対応できる防御・反撃方法です。
例によって文字で書いてもわかりにくいと思うので、まずは代表的なファジーテクニックであるファジーガードについて動画を使ってご説明します。

☆ファジーガードについて

格ゲーの代表的な崩しといえば中段と下段の二択。
一般的に2D格ゲーでは中段の方が発生が遅く、下段の方が早い場合が多いです。
超サイヤ人悟空の場合、中段の6Mは発生24F。下段の2Mは発生10Fとなっています。
悟空が同じタイミングで中段or下段を撃ってくると想定した場合、先に当たるのは下段の2Mということになります。
つまり2M(下段)が来るタイミングまでしゃがみガード→2Mが来るタイミングを過ぎたら立ちガードと入力することで、相手の中段と下段両方をガードできるわけです。

2P悟空には垂直ジャンプから6Mor2Mを撃つようレコーディングし、ランダム再生しています。
1P悟空のコマンド履歴に注目。同じタイミングのレバー入力で中段と下段両方をガードできています。
先述の通り、垂直ジャンプ後に2Mが来るタイミングまではしゃがみガードし、そのタイミングを過ぎたら立ちガードしているのがおわかりになれるかと思います。

今回の場合でいうとオフェンス側の複数の択(中段と下段の二択)に対し、ディフェンス側が特殊なレバー入力(しゃがみガード→立ちガード)を行うことで、複数の択に対応できる防御方法がファジーガードです。

この通り体感的なテクニックなので、トレモでタイミングを覚えたら実戦で反復練習して手癖にしましょう。

☆ファジーガードの弱点

とても便利なように思えるファジーガードですが、もちろん弱点はあります。
上記の通りファジーガードは相手の行動を見てからガードを変えるのではなく、体感で一定のタイミングでガードを切り替えるというもの。
そのため、中段と下段がほぼ同じタイミングとなる二択の場合はファジーガードでは防げません。

セルで垂直ジャンプの後に前ジャンプし、着地2Lの下段と着地際空中ダッシュJLの中段の二択。
見ての通り下段と中段のタイミングがほぼ同じなのでファジーガードできません。

このようにファジーガードは絶対的なテクニックではなく、勝つために必ず覚えなければいけないものではありません。
しかし、もし自分がファジーガードを知らない状態でファジーガードを使ってくる相手と対戦した場合。
相手の攻めは普通に通るのにこちらの攻めが全く通らないなんて可能性もあります。
たまたま読まれてガードされた場合と、特殊なテクニックを用いて読み以外の部分でガードされた場合とでは話が全く違います。
自分がファジーガードを使わないとしても、ファジーガードというテクニックの理論を知っておけば相手のディフェンスを崩すこともできますし、何より読み合いが深まってより格闘ゲームが楽しくなることでしょう。